アメリカで3年連続ベストセラー。
2020年はヨーロッパ各国からも
コンタクトが!
免疫系サプリメントの需要が多く、市場競争の激しいアメリカ。大躍進のきっかけは、ある“ヒト試験データ”を発表したことでした。
後編では、乳酸菌L-137がどのように認められていったのかをお届けします。
ハウスウェルネスフーズ(株)健康素材ビジネス事業部
- 写真左:遠藤武士さん
- 写真右:平山総司さん
アメリカ人の心をつかんだ、歯周ポケット改善のデータ
遠藤さん:「人間が飲むものなのだから、人間で効果が示されていなければ意味がない」。アメリカ各地の展示会でダメ出しをされてからは、研究者を巻き込んで様々なデータを揃えていきました。実際、ヒトの風邪予防効果についての論文が出ると反応は格段に変わってきましたね。一番の転機になったのは、歯周病に関する論文(歯周病治療に乳酸菌L-137を加えると、歯周ポケットの改善率がアップする、という研究データ)を出したこと。サプリメント大手のLife Extension社が非常に高く評価してくれたんです!
平山さん:ご存知のように、アメリカ人はオーラルケアに対する意識が高いです。治療は高額なので、自分で健康維持を心がける人が多いのでしょう。だけど、口腔の健康に関してきちんとしたエビデンスを持った免疫賦活素材はほとんどありませんでした。だからこそ、乳酸菌L-137に目が留まったんだと思います。
遠藤さん:Life Extensionはエビデンスの質にこだわる会社で、メーカーの中でもハイクラス。正式に契約が決まり、社長に「頑張って売っていくよ」と言われたときは感激しましたね! その夜ラスベガスのホテルのバーで、一緒に頑張ってきた研究者がもう男泣きしてね。僕ももらい泣きですよ。いい年した男がふたりして涙を浮かべて、周りから見たらちょっとおかしな光景だったと思います(笑)。でもボロクソ言われていた反面、成功は本当にうれしかったです。
免疫力を高める価値に、世界中の人が気づいた
平山さん:その後、乳酸菌L-137の入った製品は3年続けてベストセラーに。これって結構すごいことなんですよ。アメリカ市場は非常に競争が激しくて、売れなければ半年で製品が入れ替わってしまいますから。
遠藤さん:以前Life Extension社の人と商談をしたとき、その人が「自分もファンなんだ!」と乳酸菌L-137入りの製品をカバンから出したんです。この世界ではすごい力を持った人ですから、すごくうれしくて。約束に1時間も遅れて来たんですけど、許すことにしました(笑)。本当に使ってくれてる人がいるんだなぁ、としみじみ思いましたね。
平山さん:2020年はコロナ禍の影響で、アメリカの免疫系サプリの市場は前年比25.2%の成長率。かなり活性化している状況です。乳酸菌L-137についても、アメリカや台湾のほかイタリアやドイツなど、すでに3~4企業から引き合いが来ています。しかも普段は製品化に半年ぐらいかかるところ、今は3ヶ月と非常に速い。免疫力を高める価値に世界中の人が気づき、ニーズが高まっているのを感じますね。
弊社の社是は「明日への健康なくらしに奉仕する」なんですけど、乳酸菌L-137はそれができる素材になりつつあります。遠藤たちが開拓した市場をもっと大きく広げて、世界中の人々の健康に貢献していく。それが僕の役割だと思っています。今後はASEAN諸国にも紹介していく予定です!