なれずしの乳酸菌は何かと体にいい!
乳酸菌L-137は、日本の“なれずし”の原型にもなっている、東南アジアの発酵食品から見つかりました。なれずしとは、どんなものでしょうか。
なれずしは、塩漬けした魚を炊いたお米と混ぜて発酵させたもの。東南アジアから稲作と共に日本に伝わったと言われています。冷蔵庫のない時代、魚を長持ちさせるために各地でさかんにつくられました。
- 滋賀県…鮒ずし
- 秋田県…ハタハタずし
- 岐阜県…鮎ずし
- 北海道…ニシンのなれずし、サケのなれずし
なれずしは乳酸菌が豊富に含まれているため、整腸作用や免疫力アップに効果的。また、タンパク質やアミノ酸、ビタミンやミネラルが豊富なため、疲労回復や肌荒れの改善、夏バテ防止にも良いとされています。
なかでも、滋賀県の鮒ずしは健康食として有名。風邪、胃痛、下痢、二日酔い、冷え性、高血圧、つわりの改善など、昔から広く活用されてきました。
私たちにとって身近な“健康食材のルーツ”の中で見つかった乳酸菌L-137。
安心で安全な食品だということがわかりますね!
参考
『発酵食品の魔法の力』小泉武夫・石井直道著 出版社: PHP研究所
『和・発酵食づくり』林弘子著 出版社: 晶文社
『Νοστιμοおいしさの科学シリーズ vol.2』 出版社: エヌ・ティー・エス