小腸ケア倶楽部

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小腸の広さは、テニスコート1面分!?

私たちのおなかの中にある“小腸”。

小腸は「十二指腸」「空腸」「回腸」という3つの消化器官の総称であり、体の中で最も細長い臓器です。
どのくらい長いかというと、日本人の平均で約6~8m。サッカーゴールの横幅ぐらいの長さになります。
ちなみに大腸は約1.5m。同じ腸でもだいぶ長さが違いますね。

長さはもちろん、もっと驚くべきはその広さ。
なんと小腸を広げると、テニスコート1面分に匹敵します!

なぜこんなにも広いのでしょうか。
それは小腸の内壁には、「じゅうもう」というじゅうたんの毛のような突起物があるから。

小腸は胃で溶かされた食べ物を消化液でさらに分解し、栄養素を体内に吸収する働きがあります。そのため効率よく栄養を取り込めるように絨毛が存在し、表面積が広くなっているのです。
絨毛から取り込まれた栄養素は、血流に乗って全身に運ばれます。

でも広いからこそ、気をつけなければいけないことが。
それは食べ物と一緒にお口から入ってきた外敵を、体内に吸収してしまう可能性が高まること。こんなに広いと、どこからでも侵入してしまいそう……。

そのため小腸には、悪性物質から体を守る「免疫細胞」が集中しています。
その数、なんと全身の約7割。たくさんの免疫細胞たちが小腸で見張り、ウイルスや細菌などが体内に侵入するのを防いでいるのです。広い空港ほどあちらこちらに警備の方がいて、セキュリティを強固なものにしているのと同じですね。

このように、私たちが生きていく中で重要な役割を担っている小腸。つまり小腸をケアすることは、全身の健康につながっているのです。
すこやかな毎日を送るために、日頃から小腸を意識してみませんか?