小腸ケア倶楽部

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免疫力は、“がん”とも闘っている!

1日、約5000個。
これはいったい何の数字でしょう?

実は、がん細胞の数なんです。ある学説によると、健康な人でも毎日約5000個ものがん細胞が生まれているのだとか。

でも、みんなががんになってしまうのかというと、そうではありません。
それは体に備わっている健康の底力(免疫力)が、がん細胞をやっつけているから。免疫細胞は外から侵入してくる細菌やウイルスだけでなく、体の中で生まれるがん細胞とも闘っているのです。

その闘いの最前線で活躍しているのが、免疫細胞のひとつである「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」。“おまわりさん”のような存在で、常に体中をパトロールしています。そしてがん細胞など異常のある細胞を見つけると、すばやく攻撃。大きくなる前に、悪い芽を摘み取ってしまいます。

しかしNK細胞にも弱点が。ストレスや加齢などが原因となり、パワーが弱くなってしまうのです。そうなると、異常な細胞を見逃すことも……。
次のグラフをご覧ください。

参考:『老化とは何か』今堀和友著/岩波新書

NK細胞などの免疫細胞の働きは、20代をピークにどんどん低下。年齢が上がるにつれて、感染症やがんになりやすくなるのはこのためです。

歳を重ねても、毎日健康に過ごしたいですよね。
そこで今回は“健康の底力を高めておくポイント”を2つご紹介します。

●よく笑う

「笑う門には福来たる」の言葉どおり、笑うとNK細胞の働きがアップ。ストレスをため込まず、楽しく笑って過ごしましょう。

●乳酸菌L-137を摂る

小腸に集まっている、全身の約7割の免疫細胞に直接作用。パワーアップした免疫細胞は、小腸から全身に運ばれていきます。

がんは発見できる大きさ(1cm程度)になるまでに、約10~15年の年月がかかっているそうです。何かと体調を崩しやすくなる40代以降はもちろん、若いうちから健康の底力を高めて予防していきましょう。