「お大事にしてください」
患者さんに言われて大ショック!
当院には、たくさんの患者さんがメインテナンスでいらっしゃいます。毎日ヘトヘトなので、入りたてのころはよく夕食の途中で寝オチしちゃってたほど(笑)。知識や技術の前にまず体力がないと、っていう感じですね。でも、患者さんとお話しながらお口の不調の原因を見つけ、予防方法をお伝えするのは本当に有意義。“疲れる”より“楽しい”のウェイトのほうが大きいから頑張れます。スタッフにも、「戸村さんがいると元気が出る」って言われますよ。
それでも、30代にさしかかったときには酷いめまいに苦しんだことがあって……。ある日仕事中に立っていられなくなって、別の担当者に変わってもらったんです。そのとき、患者さんが「お大事にしてくださいね」と言ってくれたんですけど、それがもうショックで! だって立場が逆じゃないですか。医療者として情けない、恥ずかしいという気持ちでいっぱいでした。でもそれが、自分の健康を気づかうきっかけになったんです。