お口のうるおいは、免疫力アップの強い味方!
もうすぐ暑い夏がやってきますね。
冷房の効いたクリニックの中で、長時間過ごすことも多くなるのではないでしょうか。
涼しさと引き換えに気をつけたいのが、エアコンの風による“乾燥”。
のどや口腔内が渇いていると、免疫力にも影響を及ぼしてしまうのです。
実は唾液には、外敵から体を守る免疫物質がたくさん含まれています。
なかでも、近年注目されているのが「IgA(免疫グロブリンA)」という抗体。
さまざまな細菌やウイルスにくっついて体内に入り込むのを阻止し、風邪やインフルエンザなどから体を守っています。
でも、そんな頼もしい抗体もカラカラのお口ではパワーダウン……。
そこで今回は、「夏こそお口をうるおそう! 唾液を増やすコツ」を紹介します。
①水分をしっかり摂る
唾液の量は体内の水分量と関係しています。こまめな水分補給が大切です。
②抗酸化食品を摂る
抗酸化物質の中には、唾液の分泌をうながすものもあるそうです。
大豆に含まれるイソフラボンや、タマネギなどに含まれるケルセチンなど、積極的に摂りましょう。
③唾液腺をマッサージする
おすすめは刺激しやすい耳下腺のマッサージです。
耳の下より少し前に指先をあて、ゆっくりやさしく円を描くイメージで。
④よく噛む
唾液腺を刺激する咀嚼。食材を大きめに切ったり、噛みごたえのある食べ物を選ぶなど、毎日の食事で心がけてみましょう。
とくに「④よく噛む」は、通勤時や食前食後にガムを噛むなど、日常にすぐ取り入れることができます。
お口をうるおして暑い夏もポジティブに。唾液による免疫力アップ、はじめてみませんか。
咀嚼と免疫の関係については、“噛む”ってどんなイイコトがある?もあわせてご覧ください。
参考
『nico』2018年6月、クインテッセンス出版