“睡眠”は、脳やカラダの健康のカギ!?
1日の終わりには、すこやかな眠りにつきたいものです。みなさんは毎日ぐっすり眠れていますか?
ヒトは一生のうち、約1/3の時間を眠って過ごすのだとか。睡眠には次のような役割があるので、私たちにとって必要不可欠です。
・体を休める
・脳の休養とメインテナンス
・記憶の整理や定着
・ホルモンバランスの調整
そしてもう1つ大切なことが。なんと「免疫力を高める」働きがあるのです!
「風邪をひいたら、よく寝なさい」
小さい頃に言われた経験はありませんか? 実は、これにはワケがありました。
細菌やウイルスに対する免疫力は、眠っている間に維持・強化されます。疲労の回復により、免疫力が万全の状態になるのです。
反対に睡眠時間が減ると、体の抵抗力がダウン。風邪やインフルエンザにかかりやすく、治りにくくなってしまいます。
「海外の研究では、「睡眠時間が6時間未満の人は、7時間以上の人に比べて“4倍以上”も風邪をひきやすい」という驚きの結果も。
そこで今回は、“快眠ためのポイント”を2つご紹介します。
●眠り始めの90分が肝心!
最初の90分は、その日の眠りの質を上げるゴールデンタイム。ここでいかに深い眠りにつけるかが、大きなポイントです。
組織の修復や代謝の促進を促す「成長ホルモン」も、この時間に最も多く分泌されます。もし睡眠時間が短くても最初の90分で深く眠ることができれば、睡眠リズムが整い自律神経やホルモンの働きがアップ。目覚めもすっきりします。
スムーズな入眠のために、寝る3時間前までに食事をすませたり、ストレッチや呼吸法などを取り入れてみましょう。熟睡のスイッチが入ります。
●寝る前のスマートフォンに注意!
私たちが夜眠くなるのは、メラトニンというホルモンの働きによるものです。このホルモンは睡眠ホルモンといわれ、免疫力を高める作用があります。
でもブルーライトの刺激を受けると、脳が「朝だ」と判断。メラトニンの分泌が抑制されてしまいます。就寝前は、できるだけブルーライトから目を離すのが大切です。
私たちが生きていくうえで、とても大切な睡眠。質の良い眠りを心がけて、免疫力アップを目指しませんか。
参考
『自律神経の名医が実践する「寝入りが9割」の睡眠技術』小林弘幸 著